調査研究事業

「化粧によるストレス軽減効果に関する長期的観察」

【内容】 肢体不自由のお子様をお持ちの保護者の方にメイク講習を行い、メイク当日、3週間後、3ヶ月後、6ヶ月後、12ヶ月後に、Visual Analogue Scale (VAS)及びWHO QOL26のアンケート調査を行う。
アンケートから得られる数値の変化から、化粧の効果について考察する。
【現状】 平成28年10月15日、第11回外観先端医療シンポジウムにおいて、成果を発表。
【概要】 化粧にはストレス改善効果があることが経験的には指摘されているが、データに基づく証明は必ずしもされていない。今回は、肢体不自由の子を持つ母親に対して、複数回のメイク講習を実施し、習得した技術に基づいて1年間にわたりメイクを実施してもらい、定期的にVAS及びWHOQOL26によってデータを取ることにより、外観への満足度及び生活の質への改善度合について調査を行った。
肢体不自由の子を持つ母親は、健常児の母親よりもストレスが高く、化粧による改善効果がより明らかになるのではないかと考えた。
外観に関する満足度は長期にわたり著しく改善し、化粧と化粧の講習の継続が外観への満足度に貢献することが明らかになった。生活の質の改善については、当初は改善効果が見られるものの、長期に維持されることがなかった。また、生活の質は、季節変動による子の健康状態など、他の要因によっても左右される可能性があることが分った。
調査研究レポート_Oct16.pdf
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プレゼン資料_Oct16.pdf
PDFファイル 483.3 KB

「社会的支援を必要とする高齢者へのメイクアップを用いた高齢者・支援者双方のQOL向上の試み」(文化学園大学 応用健康心理学研究室 精神保健学 佐藤浩信准教授との共同研究)

【内容】この調査は、メイクボランティアに参加したメイクの施術者である支援者(当法人による講習を受けた学生)およびメイクの対象者である高齢者のQOLの改善を確認することを目的とする。

 高齢者については、メイク前後における表情変化を数量データに変換するデバイスを使用する。このデバイスにより、連続的に変化する高齢者の表情を1秒間に4コマの速度で観測し、「真顔」「喜び」「驚き」「怒り」「悲しみ」の5つの成分に分解して数値化する。メイク前後のそれぞれの数値を比較し、ポジティブ成分の数値の上昇、ネガティブ成分の数値の減少を確認し、メイクが高齢者のQOLの改善につながることを証明する。

 支援者については、メイク実施毎に質問紙調査を行う。アサーション行動、特性自己効力感、自己肯定意識、コミュニケーションスキル尺度などに関して、約150の質問への回答を求める。個人の経時的変化を観察し、またメイクボランティア活動を行っていない同年代者との比較を行い、この活動が支援者にとってもQOLの改善につながることを証明する。

【現状】1回の施設訪問における被術者の表情変化に関する報告書が、『ファッションビジネス学会論文誌』(24巻1-13,2019)(「佐藤浩信:デバイスを用いた表情表出の測定による高齢者へのメイクアップの有効性の検討」に掲載された。ダイジェスト版を会報誌第53号(8月発行)に掲載(添付PDFのとおり)。

今後、施術者側の変化に関する報告書、被術者側の時系列変化に関する報告書が提出される予定。

調査研究報告1.pdf
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