医療機関との協力によるメイクの施術

~ 厚生労働省唐澤保険局長・吉田保険局医療課長補佐が見学 ~

 

左から:小川教授、内田嘉壽子、一人おいて唐澤局長、右から二人目 吉田課長補佐
左から:小川教授、内田嘉壽子、一人おいて唐澤局長、右から二人目 吉田課長補佐

 医療機関と協力して、医療の選択肢又はサービスの一環として、外観に障害をもつ患者に対して、メイクを提供しています。施術の対象となる患者には、熱傷後瘢痕(火傷痕)、血管腫、母斑(あざ)、口唇口蓋裂、がん治療に伴う瘢痕、眼瞼痙攣を患う者など、外観に障害をもつ多種多様な患者がいます。

 

これらの障害に対する医学的な治療技術は大幅に進歩していますが、にも拘らず、外観の障害を完全に解決することができない例も少なくありません。

 

メイクを通じて患者の満足できる外観を提供することは、患者のQOLの改善のために大変重要です。しかし、単に外観の障害をカバーし、隠す(camouflage)ことによって、問題が解決する訳ではありません。患者の満足できる外観を提供するのと同時に、患者の心理的なケアを行い、社会復帰・社会参加の観点から、患者の外観に関する目標を患者と共に設定することを試み、最終的には、患者が自らのありのままの外観を受容しつつ、社会復帰・社会参加していくこと(Rehabilitation)を支援するのが、最終的な解決への道なのです。

 

このような観点から、いくつかの医療機関と協力して患者に向い合い、多くの患者に対してメイクセラピーを行ってきました。

 

平成28年512日には、厚生労働省の唐澤保険局長・吉田保険局医療課長補佐が日本医科大学付属病院を訪問され、形成外科でのメイクセラピーの現場を見学しています。

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